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【名探偵コナン】ゼロの執行人感想ネタバレ!安室透という男

 

2ページ目では【事件編】として、主に事件に関する内容や演出、その他雑感について書いています!

当然ながらこちらもネタバレ含みますので、ネタバレNGな方は注意してくださいね。

1ページ目【安室透編】

 

ゼロの執行人感想ネタバレ・事件編

ヒリヒリする警察ドラマ

警察の内部事情がかなり詳しく描かれていて、コナンを知らない人でも警察ドラマとして楽しめる作品ではないかと思いました!

映画17弾「絶海の探偵」もイージス艦や自衛隊、スパイが出てきて面白かったのだけど「ゼロの執行人」はそれをかなり上回って面白かった。

 

警察ドラマに加えて安室とコナンのバチバチするやり取りがあったり、オリジナルキャラクターに人間味溢れる存在感があったり、動機が人に対する思いだったり、少年探偵団の無邪気な活躍があったりとより「コナンらしさ」が感じられたのがとても良かったです。

 

ただ、まったく公安について予備知識が無い状態で見ると理解するのが難しいかも。

わたしはシネマガジンで予習したのですが、シネマガジンを読むまで「公安」という単語が明確に何を指すのかとか、検察にも公安部があることとか知りませんでした。

最低限、「警察庁」「警視庁」「検察庁」があってそれぞれに公安と呼ばれる部門があるということは頭に入れておくと見やすいかな。

 

警察組織内の力関係や、弁護士が協力者であること、「作業」という隠語など普段の生活では絶対に知ることができない警察の内部事情が興味深かったです。

中でも公安的配慮という単語。

昨今話題になっている「忖度」を彷彿とさせるというか。あれってつまり「察しろ」ってことですよね。すごく日本的で、モヤッとしました…。

 

正攻法で声を上げたところで出る杭は打たれることが分かっているから、日下部さんも自分の正義を通すためにあんなやり方を選んじゃったのかもしれないし。

もちろんこれはコナン映画の話であって現実の警察内部もまったく同じとは限らないですけどね。

 

いちばん印象に残ったシーン

安室関連以外でいちばん印象に残ったのは、境子が風見に「思い上がるな!」と言ったシーン。

あのシーンいちばん好きです!上戸彩さんの演技も熱がこもっててかっこよかった。あそこで境子が泣き崩れて羽場とヨリ戻すみたいな展開だとありがちだし台無しだったと思うので、本当に良かった。

 

そして境子が屋上を去ったあとの居たたまれないみんなの表情、空気が後味悪くて気まずくて、最高に良かった

このシーンが「ゼロの執行人」をただ「面白かった!」だけで終わらなくしていて、かと言ってヘンに道徳的でもなくきれいごとでもなくて好き。チクリと残りました。

日下部の「正義のためなら多少の犠牲はやむを得ない」に対しコナンが「そんなの正義じゃない!!」と熱く言い返してるシーンと、この境子が去るシーンでの大人のモヤッとしたキレイに解決できない気持ち悪さの対比が利いているように感じて良かったです。

 

演出について

今回とてもうまいな、カッコイイなー!と思ったのが「無音」の使い方です。

黒田が降谷の名前(?)を呼ぶシーンは勿論のこと、重要なシーンでピタッと音が止んで映画館全体が緊張感に包まれるんです。ちょっとゾワッとして、より画面に引き込まれました。

 

あの「無音」の迫力は映画館の大画面大音量で視聴しているからこそ、その差の分だけより効果的に感じられたのだと思います。映画館で見て良かった♪

 

逆にイマイチだなーと思ったのは日下部が羽場と話してからパスコードを言うまでのシーンです。少し冗長、グダグダに感じました。

犯罪とはいえ相当の覚悟でやっているわけだから、即決できないのはわかるんだけど…。なんだろう、見せ方かな。好みの問題かな。

 

主題歌について

主題歌、良かったですねー!

最初に福山雅治さんと知ったときは意外で、少し上品すぎるんじゃないかな…?なんて思ってたんですけど、良い意味で期待を裏切られました。

何よりも嬉しかったのが、福山さんが作詞にあたってちゃんとコナンの世界観や安室のことを知ろうとしてくれたこと。何で見たのか忘れたけどそういうインタビュー記事?見ました

 

やっぱり主題歌と映画の内容や雰囲気がバチーン!と決まると映画に対しての印象がグッと良くなりますねー。だから「迷宮の十字路」「瞳の中の暗殺者」もすっごく好きだし。

本当に素敵な主題歌を作ってくださって感無量です。ありがとうございます!

 

その他雑感

他、小ネタなどについての感想です。

 

博士クイズ

今回も博士のクイズはわからなかった…。いっつも初見で分かんない。意外と難しくないですか?

博士クイズの時の哀ちゃんのツッコミが的確すぎて笑いました。ドローン操作してるときにクイズ考えさせるとか確かに危ないですよねw

 

ドローン操作し隊

ドローン操作し隊は『瞳の中の暗殺者』で出てきた『蘭姉ちゃんを守り隊』のセルフパロですよね!そういう初期作の小ネタ挟んでくれるの大好きです!めちゃくちゃ嬉しい。

今回少年探偵団がいつも以上にキッチリ「子供」感が出ていて、衛星が落ちてくるのをあの無邪気さで止めるというのがあり得ないと思いつつもハラハラして、コナン感も出ていて好きでした。

哀ちゃんが無理難題押し付けられて「うあーっ!」て髪くしゃくしゃしてたのもメッチャかわいかった。

 

これぞ劇場版のお家芸

しかし毎年のことですけど、犯行の目的に対してとる手段のスケールがでかすぎるwまさか宇宙巻き込むと思わなかったです。

これもいわゆる様式美ですよね。爆発は春の季語ですからw

そういえば『水平線上の陰謀』で白鳥がオッチャンに「毛利さんの行くところ空でも海でも事件ばっかり。次は宇宙ですか?」みたいな皮肉を言ってたけど、まさか本当になってしまうとは…w

 

プロモーション

何気に今年すごいなって思ったのが公開までのプロモーションです。

応援上映もすごかったですね。

関連記事>>>【名探偵コナン】ゼロの執行人の応援上映レポ感想!安室の女すごすぎw

 

SNSが普及してきたということもあるだろうけど、twitterでの告知とか中の人の思わせぶりな発言にすごく心踊らされた。前日談の絡ませ方も濃かったし、安室とLINEできるのとか面白いなーと感心したし、劇場の外でも楽しめる工夫がとても凝らされていたと思います。

 

私もまんまと乗せられて、去年の10月から約半年間プロモーションを楽しませていただきましたw公式に踊らされるのホントに楽しかった!

来年のキッド映画は今年とまた違った色でファンタジーっぽいのかな?新一と蘭の進展した関係も描かれるかもしれないし来年も楽しみです!

 

まとめ

以上、「ゼロの執行人」の感想ネタバレでした。総評は★★★★★です!

ストーリーの面白さ、人の裏側や奥深さ、演出のかっこよさ、スケールの大きさなどどれをとっても好きですね。今年は初めて円盤を買うかも…?

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

 


 

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